お金のはなし

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FX、損小利大とプロスペクト理論

これからFXを始める人は、プロスペクト理論について知っておいたほうがよいと思います。但し、難しい理屈を学ぶ必要は全くありません。ただ一言、これだけを覚えておけば十分だと思います。

『人は利益を得るためにはできる限り不確実性を排除し、逆に損失を回避するためには積極的にリスクを取る傾向にある』(物足りないと思う人はネットで検索すれば詳しい解説が見つかります。)

FXに限らず投資(投機)を経験したことがある人は、誰もが以下のような経験をしているはずです。

もし株で100万円儲けたとします。もちろんそのときは大喜びですが、しばらくすると冷静になり、翌日になると、もう「そういえば、昨日株で大勝したな」と、時々思い出す程度ではないでしょうか。

では逆に100万円負けたとします。100万円の価値は人それぞれで一概には言えませんが、そのショックは相当なものであるはずです。その晩はなかなか寝付けないし、翌日もその翌日も引きずるのが普通だと思います。食事もロクに喉を通らないし、何をしても楽しくない。ダメージが大きすぎて「もう株なんかやめてしまおう」と思う方も多いのではないでしょうか。

つまり、FXなどの投資行動におけるプロスペクト理論とは、このような人間の心理に基づいているのだと私は考えています。負けたときの恐怖が大きすぎて、どうしても我慢する。過大なリスクを負いその結果、大きな損失を蒙ってしまいます。

だから損が大きくなり結果的に損小利大の逆になってしまい、多くの投資家が損をして退場になる、というのが一般的な結論だと思いますが、私はちょっと違和感があります。

この問題を解決するのはものすごく簡単です。損失を限定するストップオーダーを必ず置いておけがよいだけの話です。もちろんストップを置いてもそこから大きく離れて約定してしまうこともありますが、それは損小利大とは別の話です。でもストップを置けば勝てるのか?。損小利大を意図する、つまりストップ幅を狭くすると、今度は損失を確定するストップオーダーにかかりまくり、(小さな)損失の山が積み上がります。なぜそうなるのか?、ストップオーダーを発動させることに全神経を集中し、圧倒的な資金を投入している人たちがいるからです。(この点についてはとても重要なので改めて書きます。)

次に「利大」、つまり利益を大きく伸ばすのが難しい理由について考えてみます。FXの経験がある人は誰でも感じていることだと思いますが、利益を伸ばそうと思っても、ほとんど場合ダマシで元に戻ってしまいます。思惑通りブレークしても結局戻って利益がなくなってしまうことがよくあります。(と言うか、大抵はそうなります。)私の場合、一旦それなりに利が乗ったポジションが損失で終わる事は絶えられないので、プラスマイナスゼロのところまで来たら必ず降ります。

こんなことが当たり前のように起こり、何度か経験すればさっさと利益を確定しておこうと考えるのは、ごく普通の事だと思います。

損小利大は単に精神論で片付けることができるものではないことは、実際にトレードをしてみると分かるはずです。もっと言えば、精神論で勝てるのならばシステムトレードをすれば誰でも勝てるはずですが、もちろんそんなに甘くありません。更にもっと言えば、損小利大を真面目に追求している人を食い物にする力を感じることもあります。